しほうそう
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四方僧
仏教の教団は、「四方僧」を理想とする。
ここでいう僧とは僧伽(サンガ saṃgha)の略で、その意味は、集団・社会である。しかし、集団はいつもふたり以上からなりたつから、そのふたりが相争っていては集団にならない。そこで僧伽にはとくに「平和な団体」という意味が古くから与えられている。つまり、「僧」とは「和合僧」のことである。
よって、四方僧とは、特定の地域や階級にとらわれず、あらゆる四方のものがすべて同一資格において、この僧伽に属する、という意味である。それは、来るものをこばまず、老幼の別を考えず、したがって、また強力な統率者によって規制される団体でもなかった。