Vigrahavyũvartanī (S) 1巻、龍樹菩薩造、後魏・毗目智仙等訳。
サンスクリット名を訳すと「論争の超越」となる。 まづ外道の一切法無体なれば言語亦無体なり、如何ぞ能く一切法を遮逍せんとの難を述べ、次に正義を述べて一切法は因縁生なり、言語もまた因縁生なり、同じく皆無体なり、幻人を以て還って幻人を遮する如しと云ふ。