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じゅうこんごう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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十金剛

 『華厳経』に説く十種の金剛心。『60華厳経第39離世間品』に『菩薩摩訶薩は十種の金剛心を発して大乗を荘厳す。』と云う。それを要約すれば次のごとくである。

  1. われまさに三世一切の諸法を覚了すべし
  2. われまさに大荘厳を発して自ら荘厳し、衆生を化度して皆阿耨多羅三藐三菩提を成ぜしめ、大般涅槃を以って般涅槃すべし
  3. われまさに無上清浄の荘厳を以って、これ等の一切の世界を荘厳すべし
  4. われまさに諸の善根を以って、一切衆生に廻向し、無上の大智慧を以って、普く一切衆生を照らすべし
  5. わが種えし所の善根を一切の諸仏に廻向し供養して、然る後に等正覚を成ぜん
  6. 一切の仏を見、説く所の法を聞いて、大歓喜の心を発し、自身及び如来身に著せず、仏身は実に非実非虚、非有非無、非有性非無性、非相非無相、非生非滅なりと解知し、如来は実に所有無く、また有相を壊せず、何を以っての故にか、一切を摂取するが故にと解知す
  7. もし衆生有りて、呵罵し毀辱し、或いは手足耳鼻を截ち、或いはその目を挑り、或いはその頭を切らんも、これに因るが故に恚害の心を生ぜずして、不可説不可説の劫に於いて衆生を摂取して廃捨せず
  8. われまさに一切の未来世の法界虚空界に等しき劫を尽くして、一切の世界に於いて衆生を教化すべし
  9. 阿耨多羅三藐三菩提は心を以って本と為す、心清浄なるが故に、よく一切の善根を積集して成満す、もし心自在なるを得ば、則ちよく無上菩提を成就し、菩薩行を行じて、諸願を満足し、究竟じて一切衆生を教化せん
  10. 仏は不可得なり、菩提、菩薩、一切法、衆生、心、行、過去、未来現在、有為無為は皆不可得なりと知り、寂静に住し、甚深、寂滅、無諍、不可得、無二、無等、成就、解脱、涅槃、実際に住して、而も一切の大願を捨てず、一切の智心を発すことを捨てず、菩薩の行を修するを捨てず、一切の世界を荘厳するを捨てず。