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じゅうがん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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十願

 『華厳経』に説く所の歓喜地の十願。『60華厳経第23十地品』云わく、

菩薩はかくの如く歓喜地に安住すれば、諸の大願を発して、かくの如きの定心を生ぜん。

と、即ち次のごとし

  1. 一切の諸仏を供養せん
  2. 一切の諸仏の経法を尽く授受し、随順し、守護せん
  3. 一切の仏の成仏の時、大法輪を転ぜんことを勧請し、涅槃の時には尽く往きて供養し、法を摂して三時に転ぜん
  4. 一切菩薩所行の諸地の道及び諸の波羅蜜の本行をもって、一切を教化し心を増長せしめん
  5. 一切の衆生を教化し成就して一切世間の道を断ち、仏法に住せしめん
  6. 一切世界の差別を皆現前に知らん
  7. 一切の仏土より一仏土に入り、一仏土より一切の仏土に入り、一一の仏土を荘厳し清浄ならしめ、智慧を衆生の中に充満せしめん
  8. 一切の菩薩は同心同学して共に諸善を集めて怨嫉有ること無く、同一の境界に等心に和合して、常に相い離れず、その所応に随いてよく仏身を現じ、悉く一切の国土に遊行せん
  9. 不退の菩薩道を行じて、空しからざる身口意の所作をもって、衆生見れば悉く即ち仏法を必定せん
  10. 一切の世界に於いて皆阿耨多羅三藐三菩提を得て、入胎、出家、成仏、転法輪、涅槃を現じて、衆生に大智地を示し、大智慧の神通自在を以って、変化を出生して法界に充満せしめん。