けんじ
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
見思
「けんし」とも読む。
見惑と思惑。見修二惑。見思惑(けんじのわく)
〔『四教儀註』上本42〕〔『八宗綱要』110〕などにある。
簡持
簡去し持取すること。あるものをえらんで捨て(否定)、他のあるものを取る(肯定)こと。
たとえば唯識の唯という語は、外界の事物(外境)の存在を否定し、識(心)のみの存在を肯定するから、唯には簡持の意味があるという。
- 簡去境、持取心故、説簡持是唯義也。〔『成唯識論枢要』上本、T43.609b〕
- 唯、謂、簡別、遮無外境。識、謂、能了詮、有内心。〔『成唯識論述記』1本、T43・229b〕
- 頌中唯言、顕其二義。一簡別義、遮虚妄執、顕但有識、無心外境。〔〃1本、T43.239a〕