操作

ぜんごさい

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2025年5月1日 (木) 15:58時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「=前後際= <big>pūrva-apara-anta</big> (S)  三際(前際・後際・前後際)の一つ。三際(前際・後際・中際)のなかの中際にあたる。<...」)

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

前後際

pūrva-apara-anta (S)

 三際(前際・後際・前後際)の一つ。三際(前際・後際・中際)のなかの中際にあたる。
 三世(未来・過去・現在)のなかの現在をいう。現在は過去(前際)と未来(後際)とのいずれにも通じるから前後際という。

 前後際に於ける無知とは云何。謂く、内に於て不如理の猶予を起こす。謂く、何等をか是れ我れ、我れは何等と為すや、今、此の有情は何の所より来り、此に於て没し已って当に何の所にか往くべきや、是等に於けるあらゆる無知なり。
 過去名前際、未来名後際、現在名前後際。〔『瑜伽師地論』56、T30・612b〕