10巻。天台三大部の一。
天台の智顗が594年、荊州玉泉寺の夏安居で講述し、章安灌頂が筆録校訂した書で、
に対し
であると章安の私序に述べる。
内容は止観の大意・釈名・顕体・摂法・偏円・方便・正修、(以下不説)果報・起教・旨帰の10章から成り、正修では観法の対象を10種に分け、各々十乗観法を用いてあらゆる実修体系を余すところなく、空仮中の三観を修することを思想体系として論ずる。