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だび

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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荼毘

パーリ語「jhaapeta」に相当する音写語。

死骸を火葬すること。音写として「闍毘(じゃび)」「闍維(じゃい)などがある。また意訳として「焼身」「焚焼」などがある。

古代インドでは火葬が一般的で。釈尊も荼毘に付された。
その理由として、バラモン教・ヒンドゥー教では、死者の霊が煙とともに天界に登ることができると信じられていたからだ、と説明される場合が多い。
仏典によると、インドには4種の葬法「火葬、水葬、土葬、風葬」があったが、転輪聖王など尊貴な人の葬法は火葬によるべきものとされていた。釈尊の入滅後、遺体を白布で巻いて荼毘に付したのも、このためである。ここから、釈尊にならって火葬するのが仏教的な遺体処理法と考えられるようになった。

中国やチベットの仏教徒の間では、火葬が一般化しなかった。中国の場合は、遺体損壊を忌む思想が強かったためでもあろう。

日本での火葬

日本では、文武天皇4年(700)に元興寺道昭を遺言に従って火葬したのが、記録に残っている最初である。これによって火葬普及の端緒になったと思われる。2年後、持統上皇が崩じ、天皇として初めて火葬された。以後、江戸時代まで、二三の例外を除き、天皇の葬法としては、火葬が通例となった。