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のうへん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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能変

唯識論で、一切法が識の所変と説くのに対して、八識を能変と呼んで、これを3つに分けて順に説くものである。

この能変にただ三つがある。異熟と思量と了別境との識である。  成唯識論

初能変

八識中の第八識、すなわち阿頼耶識
善悪業によって無記の総報を感じた異熟識であるから。
第七識は有覆無記なので異熟性ではない。前六識は異熟性はあるのだが、これは第九識(真如)から起こったものであるから異熟生と名づけて、異熟の識とは言わない。

第二能変

思量識といって、八識中の第七識、未那識をいう。
この識は、常恒に第八識を思量して、実我実法を計度するので思量識と呼ぶ。

第三能変

了別境識という。眼等の六識である。前六識
この六識は各々麁顕の境を了別するから了別境識という。