むゆうじゅ
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無憂樹
Saraca indica L.マメ科の熱帯性常緑樹。インド南部およびスリランカに自生。
低木で、枝はややつる性になる。若葉は紅色で下垂し、成葉は緑色、フジに似た羽状複葉で、小葉は長楕円(だえん)形で6~12枚、革質である。乾期に枝の途中あるいは幹に直接に円錐(えんすい)花序をつける。花は花弁がなく、四枚の萼(がく)が初めは黄色、しだいに橙(だいだい)色から赤に変わる。雄しべは6~7本、雌しべは1本で、ともに赤色で花から突き出ている。果実は長さ25センチ余り、鞘(さや)状で、中に4~8個の長楕円形の豆(種子)が入っている。
別名アシュカジュ(阿輸迦樹)azoka(サンスクリット)ともいう。インドでは恋する乙女の願いをかなえ、また誕生、結婚にかかわる幸福の木として愛好される。釈尊の降誕はこの木の下であったともいわれる。原名のアショカazokaは「憂いのない」の意味で、無憂樹はこれの漢訳である。