239年-316年 西晋代の訳経僧。
月氏系帰化人の末裔で、敦煌に生れたため、敦煌菩薩の尊称がある。
法護は「dharmarakSa」の訳で、曇摩羅察とも音写された。
「竺」を冠するのは師の名にちなんだものである。
西域で多くの仏典を入手し、敦煌・酒泉・長安・洛陽などで翻訳した。訳出経は大小乗にわたって百五十余部にのぼるが、教理、信仰の上から重要なものが少なくない。
竺法護が漢訳したもののなかで、『正法華経』は法華経の最初の漢訳として著名である。