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ネパール

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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ネパール

nepaala, 尼波羅

 インドとチベットとの間、ヒマラヤ山脈の南麓にある王国で、チベット系のネワール族を中心に構成されている。首都はカトマンドゥ(kathmandu)。
 この国の現在のルンミンデーイーが、仏陀生誕のルンビニー(lumbinii, 嵐毘尼園)にあたり、阿育王(azoka)が参拝を記念に建てた石柱が現存している。

 仏教の伝来は、阿育王の時代に、カーサパゴーダ(kaasapagota)長老によって伝えられたとされる。インドのグプタ王朝の最盛期には勢力下にあり、その後7-9世紀の頃にはチベットの吐蕃(とばん)王朝に服属した。インド・チベットとの間の交流が盛んで、仏教僧も多数往来し、仏教は大いに栄えた。
 仏教の隆盛は、5世紀のリッチャヴィ王朝時代の碑文によって確かめられる。

 玄奘は、ネパールに仏教寺院とヒンドゥー寺院が併存していて、二千人余りの僧徒が大乗・小乗を奉じていたと記録している。

 仏典のサンスクリット写本が多数保存されており、19世紀以降、ホジソン、ライト、レヴィ、ミナーエフ、ベンドール、川口慧海、高楠順次郎などの学者によって収集された。