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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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四無畏

 「四無所畏」ともいう。仏のみが具える18の勝れた特質・特徴(十八不共仏法)の一群。無畏とは畏れがないことをいい、次の4つをいう。

1, 正等覚無畏(samyak-saṃbuddha-vaiśāradya)
我れは正しいさとを得た者であるという自覚に立って、他者からそうではないと非難されても畏れない。
2, 漏永尽無畏(kṣīṇa-āsrava-vaiśāradya)
我れは煩悩の汚れを断じ尽くしたという自覚に立って、他者からそうではないと非難されても畏れない。
3, 説障法無畏(antarāyikā-dharmā-ākhyātaḥ vaiśāradyaḥ)
汚れたありようはかならず障りとなると説くのに対して、他者からそうではないと非難されても畏れない。
4, 説出道無畏(niryāṇāya mārga-ākhyātaḥ vaiśāradyaḥ)
修行すればかならず苦からのがれ出ることができると説くのに対して、他者からそうではないと非難されても畏れない。

 漏永尽無畏を漏尽無畏、説障法無畏を障法無畏、説出道無畏を出苦道無畏ともいう。〔『婆沙』31、T27-158a以下〕:〔『倶舎』27、T29-140c〕:〔『雑集論』14、T31-760c~761a〕