操作

しちかくぶん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2018年10月29日 (月) 16:14時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「=七覚分= <big>sapta bodhi-ańgāni</big> (S)  七覚支・七等覚支ともいう。三十七菩提分法のなかの一群。さとり(覚・菩提、bodhi)...」)

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

七覚分

sapta bodhi-ańgāni (S)

 七覚支・七等覚支ともいう。三十七菩提分法のなかの一群。さとり(覚・菩提、bodhi)の位に近く、さとりを助ける次の7つの支えをいう。

  1. 念覚支(smṛti-saṃbodhi-ańga)。対象を明瞭に記憶して忘れないこと。
  2. 択法覚支(dharma-pravicaya-saṃbodhi-ańga)。智慧によって存在を正しく観察し分析すること。
  3. 精進覚支(vīrya-saṃbodhi-ańga)。くじけることなくさとりに向かって努力すること。
  4. 喜覚支(prīti-saṃbodhi-ańga)。歓喜の心が生じて執着を離れること。
  5. 軽安覚支(prasrabdhi-saṃbodhi-ańga)。安等覚支ともいう。身心が爽快で自由に活動できること。
  6. 定覚支(samādhi-saṃbodhi-ańga)。身心に喜びが生じて心が定まること。
  7. 捨覚支(upekṣā-saṃbodhi-ańga)。心がかたよることなく平等の状態に住すること。

cf. 〔『婆沙』96、T27-495c以下〕

 七覚支者、一念等覚支、二択法等覚支、三精進等覚支、四喜等覚支、五安等覚支、六定等覚支、七捨等覚支。〔『瑜伽師地論』28、T30-440a〕