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しむりょう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

四無量

catvāri apramāṇāni (S)

 四無量心ともいう。禅定を修し、そのなかで他の人びとの幸せを願う慈・悲・喜・捨の4つの心。慈無量・悲無量・喜無量・捨無量の4つの無量。

  1. 慈無量とは人びとに楽を与えようと願う心。
  2. 悲無量とは人びとの苦を抜こうと願う心。
  3. 喜無量とは人びとが苦を離れ楽を得るのをみて喜ぶ心。
  4. 捨無量とは親しいとか憎いとか分別することなくすべての人びとを平等視して人びとの幸せ(利益)を願う心をいう。

 無量の人びとを対象とし、無量の福を引き、無量の勝れた果を招くから無量という。

 慈、有与楽行相、悲、有抜苦行相、喜、有喜慰行相、捨、有捨置行相。  〔大毘婆沙論81、T27-421a〕
 無量有四・一慈、二悲、三喜、四捨。言無量者、無量有情為所縁故、引無量福故、感無量果故。  〔倶舎論29、T29-150b〕

cf.〔瑜伽師地論44、T30-535c~536a〕〔雑集論13、T31-757c~758a〕