操作

ぜんましん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

染汚心

kliṣṭa-citta (S)

 けがれた心。などの煩悩に覆われた心。殺生などの善くない行為を起こす原因となる。

 云何が殺生なる。謂く、他の衆生に於て殺の欲楽を起こし、染汚心を起こし、若しくは即ち彼れに於て殺の方便を起こし、及び即ち彼れに於て殺が究竟する中のあらゆる身業なり
 乱にして狂に非ずとは、不狂の者の諸の染汚心を謂い、狂にして亦た乱なりとは、諸の狂者の諸の染汚心を謂う
 貪・瞋・癡に染汚さるる心に由って善趣・悪趣の差別あり
 染汚心者、謂、貪者貪所蔽、瞋者瞋所蔽、癡者癡所蔽。〔『瑜伽師地論』59、T30.630a〕
 若相応煩悩未断、名染汚心。若時断已、名不染汚。〔『成唯識論演秘』2本、T43・860c〕