sakṛd-āgami-phala (S)
人と天とを往来して、それぞれにおいて一度だけ生を受ける者。 小乗の聖者の四段階(預流・一来・不還・阿羅漢)の第2段階。これら四段階は各々そこに至る途中と至り終えた段階とに分け、前者を向、後者を果といい、一来についていえば、前者を一来向あるいは一来果向、後者を一来果という。 前者の一来果に向かう位の者とは、欲界の9種類(九品)の修惑のなか、最初の5種類(五品)までを断じた者をいう。