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かいごんじゅけん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

戒禁取見

śīlavrata-parāmarśa-dṛṣṭi (S)

 誤った戒律や誓いを守ることによって解脱が得られるとする見解()。因果の理法にもとづく仏教の正しい実践方法によらないこと。

 ブッダが主導して定められた戒律でなく、他派の戒(シーラ、善い心がけ)や誓戒(ヴラタ、絶対に守り抜かなければならない掟、禁)を善しとする考え(戒禁取見)に走る弟子が現れることに、教団規律の乱れを憂慮し、ブッダはそうした考えを厳しく排除するようになっていった。

cf. 悪見