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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

権現

 「権」とは「かり」という意味である。かりに神となって現れたということである。

 平安中期(10世紀)ごろから表れてきた「本地垂迹(ほんじすいじゃく)説」で、天照大神(あまてらすおおみかみ)や八幡神(八幡大菩薩)そのほか日本の代表的な神々は、本地は仏であり、日本の人びとを救済するために権(かり)に神となって現れたとみなすものである。
 天照大神の本地は大日如来、八幡神の本地は阿弥陀仏ないし観世音菩薩をあてる。このように神々それぞれに本地としての仏・菩薩を設定し、また八幡大権現などのように、神に権現号を付したり、春日(かすが)権現・熊野権現・蔵王権現・山王(さんのう)権現などと、神を権現名で呼ぶようにもなった。

  • 仏寺建築の用式を取りこんだ神社建築を「権現造り」という。