さんしさほう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
三支作法
「宗・因・喩」の三つの命題による論式のこと。陳那によって立てられた「新因明」で用いられる。
それまでの古因明では、五分作法が用いられたが、陳那以後は三段だけでよいと改められた。
三支
- 1.宗 主張 pratijJaa 立論の命題
- 2.因 理由 hetu 宗を成立させる理由
- 3.喩 実例 udaaharaNa 宗と因に言及する性質のある同喩と、その性質のない異喩
例
- 宗 声は無常なり たとえ、仏の説いたものであったとしても、言葉は無常である
- 因 所作性なるが故に 言葉は作られたものであるから
- 喩 同喩 瓶等の如し 作られたものとしての例え
- 異喩 虚空の如し 作られたものではない例え