しきしん
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
色身
rūpa-kāya (S)
物質的な身体。肉身。肉体。肉体としての身体。地・水・火・風・空など物質的要素でできている肉身、肉体。生まれながらの身体。生身。すがたかたち。 〔『倶舎論』8、『瑜伽師地論』16T30-363c、実叉難陀訳『大方廣佛華媛經』73T10-398b、『往生要集』T84-56c〕
すがたかたちをもった仏の身体。外に現われて見ることのできる仏の肉身。肉体を具えた仏陀。化身と同じことになる。仏の現実的な身体。三十二相などを具えた仏の有形の生身。 〔『華厳経』3T9-411c、『大智度論』99T25-747a〕
端麗な身体。 〔『金剛経』T8-751c〕
識身
saviññāṇako (P)、vijñāna-kāya (S)、rnam par śes paḥi tshogs (T)
精神作用をもっている身体。身と心。 〔『雑阿含経』35,T2-255b〕
認識作用の種類。身は集まり、種類の意味。 〔『雑阿含経』12,T2-85a〕
識神
viññāṇa (P)
心のこと。たましい。 〔『雑阿含経』39,T2-286b、〃42,T2-347b〕
- 識神とは心の事。 〔香月院深励述『教行信證講義』1390〕
人。いきもの。 jantu (P) 〔義足経 T4-179a、スッタニパータ 808〕
禅においては、精神作用。意識作用を起こすもの 〔『無門関』T48-294b、『正法眼蔵』仏性T82-101a〕