しどそう

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私度僧

 日本の、奈良時代末期から平安時代初期にかけての言葉。正式の国家試験を受けずに、自ら僧侶になった者を私度僧と呼ぶ。

 720年(養老4)、私度の禁止令が出た。当時、僧侶になるためには、国家試験を受けて得度しなければならず、でなければ国からの経済的支援も受けられず、官寺にも入れなかった。
 ところが、民衆の支持があって、私度が増えていたと思われる。多くは、居住地や出身地の名前を冠して沙弥と呼ばれることが多かった。ところが、都から離れた土地では、私度僧が多く輩出して、布教活動や、勧進、土木工事、疾病治療などの社会的事業を行っていた。
 このような私度僧のグループの一つである、行基を中心とするグループは、東大寺大佛建立のための勧進活動を推進して、彼らの地位を国に認めさせることとなった。

 私度僧たちの活動に関しては、元々私度僧であったと言われている、薬師寺の景戒の書いた日本霊異記 (にほんりょういき)に反映されている。