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じみんかん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

慈愍観

maitrī-bhāvanā (S)

 「慈悲観」ともいう。いかり(瞋)が強い人が修するべき観法。
 親しい人、怨みのある人、そのどちらでもない人、の3種の人(親怨中の三品の有情)に対して平等に苦を抜き楽を与えようと想う観法をいう。
 この観法は〈小乗〉では五停心観の一つにあげられるが、『瑜伽論』では4つの対象(遍満所縁・浄行所縁・善巧所縁・浄惑所縁)を観察するヨーガのなかの「浄行所縁」を観察する修行のなかに含まれる。

cf.『瑜伽』30、T30-453a以下