だいもく
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
題目
本来の意味は、経の題号のことである。
経の題号を受持したり読誦することは大きな功徳があると諸大乗経に説かれているので、中国や日本で古くから行われた。
日蓮系
日蓮宗では特に法華経の題号である妙法蓮華経の五字、または南無の二字を冠した南無妙法蓮華経の七字を題目、首題、玄題などと呼び、三大秘法の一としてこれらを尊び、この題目を唱えれば末法の衆生は成仏できると説く。
また題目を唱えるだけでなくこれを本尊とし、あるいは碑に書きあるいは刻む。その文字はおおむね筆端が鋭く延びて、あたかも光明が放出するようであるから髭題目の俗称がある。
また、日蓮宗で法要の時、大鼓や鉦に合わせて法華の題目を唱えながら踊るものを題目踊<だいもくおどり>といい、また題目のほかに和讃などをまじえて歌うのを歌題目<うただいもく>という。