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どうるいいん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

同類因

sabhāga-hetu (S)

 因がおなじ類の果を引き起こすとき、その因を同類因という。時間の経過のなかで起こる因果の働きであり、たとえば、刹那に生滅して相続している自己存在全体(五蘊)についていえば、一刹那前の五蘊がいま一瞬の五蘊に対して同類因となる。六因の一つ。

 同類因者、謂、相似法、与相似法、為同類因。謂、善五蘊、与善五蘊、展転相望、為同類因。染汚、与染汚、無記、与無記、五蘊相望、応知亦爾。〔『倶舎』6,T29-31a〕