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にんぼうにむが

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

人法二無我

 人無我法無我。生命的存在(人)と存在の構成要素(法)は固定的・実体的なものではないという理。
 小乗は二無我のなか、人無我のみをさとり、大乗は人無我と法無我の両者をさとる。唯識は、仏教の教理を「人法二無我」と「百法」とに大別し、前者をさとることによって有執(ものごとは存在するという執着)を除いて智慧を獲得し、後者を智ることによって空執(ものごとは存在しないという執着)を除いて慈悲を生じる、と説く。
 人無我を補特伽羅無我ともいう。