摩那埵
mānatra (S)の音写
懺悔法の一つで、懺悔することによって衆僧の心を喜ばせること、と理解され、6夜を限って別住の後にさらに与えられるもの。6日間と限定された(有期の)別住。この間は比丘としての種々の資格を奪われ、また種々の行法を課せられる。僧残の罪を犯した比丘はこれを行わねばならぬ。
これを意喜、または悦衆意と漢訳することがあるのは、mānāpya (S)と結びつけた通俗語源解釈である。
- 『五分戒本』T22-195c
- 『五分律』T22-182a
- 『摩訶僧祇律』T22-263c
- 『四分律』T22-639a