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むしょえんしきち

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

無所縁識智

 ただ識しか存在せず外界にはものは存在しないという唯識無境をさとるための4つの智の一つ。実在しない事物、たとえば過去や未来の事柄、夢のなかの対象、水面や鏡面に映った影像などを対象とする認識が現実にあるとしる智慧。無所縁識現可得智ともいう。

 又説成就四智菩薩、能随悟入唯識無境。(中略)二無所縁識智、謂、縁過未夢境像等、非実有境、識現可得、彼境既無、余亦応爾。〔「成論』7、T31-39a〕