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むそうじょう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

夢想定

a-saṃjñā-samāpatti (S)

 心不相応行法の一つ。心と心所(心のはたらき)とをすべて滅し尽くしたで、滅尽定とともに2無心定の一つである。
 色界第4禅の夢想天の果報を真の悟境であると誤信する、外道や凡夫が修するものである。
 この定を修することによって得られる夢想天の果報を夢想果とも夢想事ともいう。これも同じく心不相応行法の一つで、これによって500大劫の間、心・心所が滅せられるとする。説一切有部は、無想定・夢想果を別の実体のあるものと主張するが、経量部や唯識では、仮のものとする。