三種の空(無体空・遠離空・除遣空)の一つ。言葉によって認識され実体としてあると執着された存在は非存在であるということ。三性でいえば、遍計所執性のありようをいう。三種の空(無性空・異性空・自性空、あるいは自性空性・如性空性・真性空性)の無性空・自性空性に相当する。
依止遍計所執等三種自体、如其次第、立三種空。一無体空、二遠離空、三除遣空。〔顕揚聖教論15、T31-555c〕