一巻。聖覚の著(承久3、1221)。
法然の没後その教団において一念・多念などの論争が行われたのに対して、法然からの相承の念仏往生の正義を明らかにして偏執を排しようとして記述されたもの。 親鸞は本書を深く信頼し、しばしば書写して門弟に送って読解を奨め、また、自ら『唯信鈔文意』を著わした。