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りんざいしゅう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

臨済宗

 中国禅宗5家7宗の一つ。臨済義玄を開祖とする。
 七祖石霜楚円に至って、門下に楊岐方会の楊岐派と、黄龍慧南に始まる黄龍派に2分し、曹洞派・雲門派などと対抗して大いに教線を拡げた。
 日本では栄西が黄龍派の法をうけて1191(建久2)に伝え、聖福寺・建仁寺を建てて、円・密・禅三宗兼学の道場としたのに始まる。この系統を千光派という。また俊芿(1161-1227)が楊岐派の法をうけて1211(建暦元)に帰朝し、泉涌寺において戒律と並んで禅法をひろめた。その後、禅僧の中国から渡来する者が多く、禅宗が盛んとなったが、禅宗24流の中、20流までが臨済宗楊岐派の系統であった。
 明治になって各派が分立し、各々管長を置いた。

 おもな宗派には天龍寺派・相国寺派・建仁寺派・南禅寺派・妙心寺派・建長寺派・東福寺派・大徳寺派・円覚寺派・永源寺派・方広寺派・国泰寺派・仏通寺派・向獄寺派の14宗派を数える。末寺6000余寺。