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ろくそく

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

六即

 天台宗の立てる修行の階位。本来の立場からは佛凡一体であり、その点を「即」で示す。しかし修行の立場では、浅から深への進展があるので、その点を「六」で示し、両者が別のものでない点を六即という。

  1. 理即   如来蔵の理のことで、一切衆生に道理として具っている。
  2. 名字即  如来蔵の理が自已に具わることを、名字の上で知ること。まだ実践がない。
  3. 観行即  天台の実践、観行の初段階。五品位のこと。十乗観法を修す。
  4. 相似即  真の証悟に相似する位。円融三諦の観が深まり、見思の惑を断じ、真証に相似の智慧を生じ、六根清浄の功徳を得る位。
  5. 分真即  十住などの四十一位で、順次に四十一品の無明を断ずるので、分真即という。円教の十住は別教の十地と同じ。
  6. 究竟即  修行の完成。窮極の証り。