ラージャグリハ
Rājagŗha (S)
インド古代、マガダ国の都。漢訳仏典では「王舎城」と記す。丘陵に囲まれた要害の地に位置する旧城と、丘陵の北側の平原に面した地に位置する新城とがある。
シャカ在世のころ(前6世紀-前5世紀初め)ビンビサーラ(頻婆娑羅)、アジャータシャトル(阿闍世)両王の居城として栄えたが、アジャータシャトルの子のウダーインの時代に都が北方ガンジス河畔のパータリプトラに移されたため、政治的重要性を失った。
付近には竹林精舎、霊鷲山などブッダに関係する聖跡や、ジャイナ教の祖ジナに関係する聖跡が多い。今日のビハール州ラージギルに新旧両都城の遺跡が存在する。