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しんしんにょ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

心真如相

 心とは衆生心真如は「ありのまま」という意味。は特質の意。衆生心のあるがままの特質が心真如相。
 一般には、真如とは実在の意味に解されている。真如はタタター(tathatā, tathatva)の訳語である。心の真実の在り方と は、心から無明)が滅して、佛陀の心となった状照である。衆生心において、無明は実体のないものであり、究極においては滅すべきものである。佛陀の心は、涅槃と合体して永遠の相においてあるが、同時に衆生救済の慈悲行を行なっており、時間的な面と時間を超えた面との二面をもっている。心の真如の相とは、この時間を超えた面をいうのであり、ここに大乗の体が示される。

 『起信論浄影疏』では、この心真如相を第九識(無垢識)と呼んでいる。心法は一なりといえども二門があるのであり、第二は心生滅門である。