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びゃくしこんま

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

白四羯磨

 受戒作法の一つ。一白と三羯磨とでできあがっている。

 10人の比丘からなる僧伽が、戒壇上において、受戒志望者に具足戒を授ける作法である。十人僧伽とは、和尚羯磨師と教授師の三師と、残りの比丘の七証〔三師七証〕とである。ここで、白や羯磨をなすのは羯磨師である。
 「白」とは議題の意味であり、「この某が具足戒を希望しているが、和尚は某であり、受戒の障害となる障法もない。故に彼に具足戒を与えたいと思うが、反対はないか」と可否を問うのがである。この後で、「今の白に賛成の者は沈黙せよ。反対の者は説け」と可否を問うのが羯磨である。羯磨を三回繰り返しても、残りの9人が反対しなければ、具足戒を授ける羯磨は成就したとされる。そこで、羯磨師は羯磨を結する。

 この白四羯磨の前に、受戒志望者の請白、教授師の障法の調査などの作法があるが、具足戒羯磨の中心は、この白四羯磨である。