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+ | :;初に平等性を証し、而して諸仏の家を生ず。由って初めに覚悟を得て、名を歓喜地と為す。〔新訳仁王経 下〕 | ||
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+ | :;歓喜地とは、初めに聖を証す処。多く歓喜を生ずる也。〔観経天台疏〕 | ||
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:菩薩がこの位に至れば[[しんにょ|真如]]をさとるから、再び退転することなく必ず[[じょうぶつ|成仏]]できることが定まり、歓喜が生ずるので歓喜地という。[[じょうどしんしゅう|浄土真宗]]では[[げんしょうしょうじょうじゅ|現生正定聚]]のことをいう。 | :菩薩がこの位に至れば[[しんにょ|真如]]をさとるから、再び退転することなく必ず[[じょうぶつ|成仏]]できることが定まり、歓喜が生ずるので歓喜地という。[[じょうどしんしゅう|浄土真宗]]では[[げんしょうしょうじょうじゅ|現生正定聚]]のことをいう。 | ||
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2022年7月12日 (火) 09:30時点における版
歓喜地
菩薩の修行段階である十地の第一。初めて聖者となり、その喜びの起こる位。
菩薩一大阿僧祇劫の修行を経て、初めて断惑証理の一分を爲し大に歓喜する位である。ここから十地の間に二大阿僧祇劫を経て成佛する。
- 初に平等性を証し、而して諸仏の家を生ず。由って初めに覚悟を得て、名を歓喜地と為す。〔新訳仁王経 下〕
- 歓喜地とは、初めに聖を証す処。多く歓喜を生ずる也。〔観経天台疏〕
と、註釈版巻末註にあるが、ちょっと怪しい解説になっている。