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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
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転じて、承認できることは承認し、自宗と異なるところは否定すること。[[ぜんしゅう|禅宗]]における教化法の一つの形態であって、[[はいりゅう|廃立]]に対する。 | 転じて、承認できることは承認し、自宗と異なるところは否定すること。[[ぜんしゅう|禅宗]]における教化法の一つの形態であって、[[はいりゅう|廃立]]に対する。 | ||
:物物無非妙用。解結不二與奪自在。 〔圓通大應國師語録 T80-120b〕 | :物物無非妙用。解結不二與奪自在。 〔圓通大應國師語録 T80-120b〕 | ||
ここでは、「'''モノの存在は仏のはたらき以外の何ものでもなく、物と成るも成らないのも不二であり、与奪は自在である'''」ということである。 | ここでは、「'''モノの存在は仏のはたらき以外の何ものでもなく、物と成るも成らないのも不二であり、与奪は自在である'''」ということである。 | ||
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+ | 本来の役職ではないものが、その場だけその役をする場合、「○○の職を与奪す」という令書を出す。 |
2022年7月22日 (金) 00:03時点における最新版
与奪
与はほめること、奪はけなしてしりぞけること。すなわち他の教義をほめて承認したり、けなしてしりぞけたりすること。賛否明確にすること。
転じて、承認できることは承認し、自宗と異なるところは否定すること。禅宗における教化法の一つの形態であって、廃立に対する。
- 物物無非妙用。解結不二與奪自在。 〔圓通大應國師語録 T80-120b〕
ここでは、「モノの存在は仏のはたらき以外の何ものでもなく、物と成るも成らないのも不二であり、与奪は自在である」ということである。
本来の役職ではないものが、その場だけその役をする場合、「○○の職を与奪す」という令書を出す。