「きせきょう」の版間の差分
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
(→起世経) |
|||
(同じ利用者による、間の1版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
=起世経= | =起世経= | ||
− | 10巻。隋の[[じゃなくった|闍那崛多]]の訳(開皇年間 581-600)〔大正蔵 vol.1〕。異訳に隋の[[だるまぎゅうた|達磨笈多]] | + | 10巻。隋の[[じゃなくった|闍那崛多]]の訳(開皇年間 581-600)〔大正蔵 vol.1〕。異訳に隋の[[だるまぎゅうた|達磨笈多]]の『起世因本経』10巻と、西晋の法立・法炬の訳(290-306)『大楼炭経』6巻、および『[[じょうあごんぎょう|長阿含経]]』末尾に置かれる『世記経』とがある。 |
世界の生起とその状態を説き、三界・六道などの仏教的宇宙観を述べる。その所説は[[せついっさいうぶ|説一切有部]]系の施設論や立世阿毘曇論の内容と通じ、それが更に発展したものとして『正法念処経』などがある。 | 世界の生起とその状態を説き、三界・六道などの仏教的宇宙観を述べる。その所説は[[せついっさいうぶ|説一切有部]]系の施設論や立世阿毘曇論の内容と通じ、それが更に発展したものとして『正法念処経』などがある。 |
2023年5月27日 (土) 12:47時点における最新版
起世経
10巻。隋の闍那崛多の訳(開皇年間 581-600)〔大正蔵 vol.1〕。異訳に隋の達磨笈多の『起世因本経』10巻と、西晋の法立・法炬の訳(290-306)『大楼炭経』6巻、および『長阿含経』末尾に置かれる『世記経』とがある。
世界の生起とその状態を説き、三界・六道などの仏教的宇宙観を述べる。その所説は説一切有部系の施設論や立世阿毘曇論の内容と通じ、それが更に発展したものとして『正法念処経』などがある。