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− | [[ぼさつ|菩薩]]の[[しゅぎょう|修行]]や[[じゅき|授記]]に関する49の独立経典を集めて、宝の集積になぞらえて経名とした。『迦葉所問経』を中心にして種々の経典を編入、あるいは新作して成立したものと推定される。 | + | [[ぼさつ|菩薩]]の[[しゅぎょう|修行]]や[[じゅき|授記]]に関する49の独立経典を集めて、宝の集積になぞらえて経名とした。『迦葉所問経』を中心にして種々の経典を編入、あるいは新作して成立したものと推定される。<br> |
+ | ことに、「[[ちゅうどう|中道]]」の観念を、さまざまな方面から説いていることが、特徴的である。 | ||
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+ | :大乘法寶中。一切諸法差別義攝取故。所有大乘法寶中。諸法差別相者。彼盡攝取義故。名曰寶積。 〔[[だいほうしゃっきょうろん|大宝積経論]]〕 | ||
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+ | [[たいしょうしんしゅうだいぞうきょう|大正大蔵経]] [http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT/ddb-sat2.php?mode=detail&useid=0310_ 大宝積経] |
2024年11月4日 (月) 09:49時点における最新版
大宝積経
mahāratnakūṭa-sūtra (S)
49会(え)、120巻。唐の菩提流支が713年に、36会39巻を訳し、それまでに別訳されていた23会81巻と合わせて、49会120巻としたもの。
菩薩の修行や授記に関する49の独立経典を集めて、宝の集積になぞらえて経名とした。『迦葉所問経』を中心にして種々の経典を編入、あるいは新作して成立したものと推定される。
ことに、「中道」の観念を、さまざまな方面から説いていることが、特徴的である。
サンスクリット本は一部のみ現存している。チベット訳は漢訳からの重訳である。
- 大乘法寶中。一切諸法差別義攝取故。所有大乘法寶中。諸法差別相者。彼盡攝取義故。名曰寶積。 〔大宝積経論〕