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2006年5月18日 (木) 12:15時点における版
摩訶止観
10巻。天台三大部の一。
天台の智顗が594年、荊州玉泉寺の夏安居で講述し、章安灌頂が筆録校訂した書で、
- 漸次(ぜんじ)止観の「次第禅門」
- 不定(ふじょう)止観の「六妙門」
に対し
- 「己心中所行之法門」の円頓(えんどん)止観
であると章安の私序に述べる。
内容は止観の大意・釈名・顕体・摂法・偏円・方便・正修、(以下不説)果報・起教・旨帰の10章から成り、正修では観法の対象を10種に分け、各々十乗観法を用いてあらゆる実修体系を余すところなく、空仮中の三観を修することを思想体系として論ずる。