「うばだいしゃ」の版間の差分
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教説、問答あるいは論説を意味する。[[じゅうにぶきょう|十二部経]]の一として、仏陀あるいは弟子たちが教えについて論議し、問答によって理を明らかにしたもの。<br> | 教説、問答あるいは論説を意味する。[[じゅうにぶきょう|十二部経]]の一として、仏陀あるいは弟子たちが教えについて論議し、問答によって理を明らかにしたもの。<br> | ||
また、経の内容を哲学的に論究した論書。たとえば[[せしん|世親]]の[[じょうどろん|浄土論]]は『無量寿経優婆提舎(むりょうじゅきょううばだいしゃ)』と呼ばれ、無量寿経の内容を註解している。また、経の註釈書の標題としても用いられる。 | また、経の内容を哲学的に論究した論書。たとえば[[せしん|世親]]の[[じょうどろん|浄土論]]は『無量寿経優婆提舎(むりょうじゅきょううばだいしゃ)』と呼ばれ、無量寿経の内容を註解している。また、経の註釈書の標題としても用いられる。 |
2006年11月17日 (金) 08:32時点における版
優婆提舎
(skt.) upadeza उपदेश。「論議」と漢訳。
教説、問答あるいは論説を意味する。十二部経の一として、仏陀あるいは弟子たちが教えについて論議し、問答によって理を明らかにしたもの。
また、経の内容を哲学的に論究した論書。たとえば世親の浄土論は『無量寿経優婆提舎(むりょうじゅきょううばだいしゃ)』と呼ばれ、無量寿経の内容を註解している。また、経の註釈書の標題としても用いられる。