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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(安養)
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:九品安養の同じ台(うてな)生るる身となさせ給へ  ''太平記6''
 
:九品安養の同じ台(うてな)生るる身となさせ給へ  ''太平記6''
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==天台宗の説==
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 浄土教では、阿弥陀佛の浄土は、法蔵菩薩の因位の修行に報われてできたから「[[ほうど|報土]]」(実報土)と見る。したがって、報土に住する阿弥陀佛は[[ほうじん|報身]]であると見る。<br>
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 しかし天台では、極楽には凡夫が住生するから、これは凡聖同居土であると見る。同居土は実報土ではなく[[けど|化土]]である。したがって阿弥陀佛も[[けしん|化身]]になる。すなわち極楽は、同居の浄土である。

2011年2月2日 (水) 02:30時点における版

安養

阿弥陀浄土に往生すれば、心を安んじ身を養うから、安養と言い、その浄土を「安養浄土」と言う。極楽の異訳である。

九品安養の同じ台(うてな)生るる身となさせ給へ  太平記6

天台宗の説

 浄土教では、阿弥陀佛の浄土は、法蔵菩薩の因位の修行に報われてできたから「報土」(実報土)と見る。したがって、報土に住する阿弥陀佛は報身であると見る。
 しかし天台では、極楽には凡夫が住生するから、これは凡聖同居土であると見る。同居土は実報土ではなく化土である。したがって阿弥陀佛も化身になる。すなわち極楽は、同居の浄土である。