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大乗仏教では、菩薩が行うべき六つの実践徳目([[ろくはらみつ|六波羅蜜]])の第一とし、施す者も、施される者も、施物も本来的に[[くう|空]]であるとして、執着の心を離れてなされるべきものとされた。<br> | 大乗仏教では、菩薩が行うべき六つの実践徳目([[ろくはらみつ|六波羅蜜]])の第一とし、施す者も、施される者も、施物も本来的に[[くう|空]]であるとして、執着の心を離れてなされるべきものとされた。<br> | ||
転じて、今日では僧や寺院に寄進するものを布施という場合が多い。 | 転じて、今日では僧や寺院に寄進するものを布施という場合が多い。 | ||
なお、漢語「布施」(ふし)も人に物を施し与えることで、用例は多く見える。 | なお、漢語「布施」(ふし)も人に物を施し与えることで、用例は多く見える。 |
2017年4月13日 (木) 15:11時点における版
布施
サンスクリット「dāna दान」の訳で、「檀那」と音写する。布施する者を檀那、檀越(だんおつ)、檀家ということもある。
財物その他を施し与えることにより、自らの煩悩を打ち消そうとする修行の一つ。衣食などの物資を与える「財施」、教えを説き与える「法施」、怖れをとり除いてやる「無畏施」を「三施」という。
大乗仏教では、菩薩が行うべき六つの実践徳目(六波羅蜜)の第一とし、施す者も、施される者も、施物も本来的に空であるとして、執着の心を離れてなされるべきものとされた。
転じて、今日では僧や寺院に寄進するものを布施という場合が多い。
なお、漢語「布施」(ふし)も人に物を施し与えることで、用例は多く見える。