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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
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をいう。<br> | をいう。<br> | ||
とくに第4に事事無礙法界を究極の世界観として立てるところに華厳教学の特徴があるとされるが、澄観がその根拠について | とくに第4に事事無礙法界を究極の世界観として立てるところに華厳教学の特徴があるとされるが、澄観がその根拠について | ||
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と述べていること、また、大成者である第三祖の[[ほうぞう|法蔵]]までは「事事無礙」の語が用いられていないと思われることは、注意する必要がある。 | と述べていること、また、大成者である第三祖の[[ほうぞう|法蔵]]までは「事事無礙」の語が用いられていないと思われることは、注意する必要がある。 | ||
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2017年4月17日 (月) 08:10時点における最新版
四法界
四つの法の領域の意味である。
- 事法界 事象の世界
- 理法界 真理の世界
- 理事無礙(りじむげ)法界 事象と真理とが妨げなく交流・融合する世界
- 事事無礙(じじむげ)法界 事象と事象とが妨げなく交流・融合する世界
をいう。
とくに第4に事事無礙法界を究極の世界観として立てるところに華厳教学の特徴があるとされるが、澄観がその根拠について
- 「真理が事象を融ずるから」
と述べていること、また、大成者である第三祖の法蔵までは「事事無礙」の語が用いられていないと思われることは、注意する必要がある。
華厳は如来始成の高趣なり…五教章は以って一蔵を包み、四法界は以って群機を摂す 〔元亨釈書(27)〕