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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
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− | 且<諸の煩悩が次第に生ずる時、'''先''' | + | 且<諸の煩悩が次第に生ずる時、'''先'''に[[むみょう|無明]]が諦に於て了せざるに由る |
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− | '''先''' | + | '''先'''の業に似て後の果が随転する、是れを[[とうる|等流]]果と名づく |
− | + | 少しの[[ぎょう|行]]法の、起こる前に在ることありて、'''先'''に[[えん|縁]]に至って後時に方に起こることなし | |
− | 先に種にして後に芽、先に乳にして後に酪の如く、'''先''' | + | 先に種にして後に芽、先に乳にして後に酪の如く、'''先'''に[[いん|因]]にして後に果なること、極成せざること非ず |
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+ | 魚を炎るが如く大鉄'''丳'''を以って下より之を貫き、頂に徹して出す | ||
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+ | のべる、知らせる、示すこと。 | ||
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+ | 如実の言を'''宣'''べるとは、[[ししょうたい|四聖諦]]を説くことに喩う |
2017年5月25日 (木) 15:42時点における最新版
先
順序
ādita eva: āditas: prathamam: prathamatas (S)
最初に。はじめに。
且<諸の煩悩が次第に生ずる時、先に無明が諦に於て了せざるに由る
時間的に
pūrva: pūrvam: prāg eva (S)
前の。前に。
先の業に似て後の果が随転する、是れを等流果と名づく
少しの行法の、起こる前に在ることありて、先に縁に至って後時に方に起こることなし
先に種にして後に芽、先に乳にして後に酪の如く、先に因にして後に果なること、極成せざること非ず
丳
śalya (S) くし。刺すもの。
魚を炎るが如く大鉄丳を以って下より之を貫き、頂に徹して出す
宣
ārocana (S)
のべる、知らせる、示すこと。
如実の言を宣べるとは、四聖諦を説くことに喩う