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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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 「一切法」という場合、「[[ほう|法]]」とは存在するもの、事物を意味する。したがって一切法とは物質的・精神的なすべてのものごと。「一切諸法」「万法」ともいう。
 
 「一切法」という場合、「[[ほう|法]]」とは存在するもの、事物を意味する。したがって一切法とは物質的・精神的なすべてのものごと。「一切諸法」「万法」ともいう。
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 ただし、一切が「[[えんぎ|縁起]]した存在」つまり[[うい|有為]]法に限定されるのか、[[むい|無為]]法をも含むのかなど解釈は一定ではない。
 
 ただし、一切が「[[えんぎ|縁起]]した存在」つまり[[うい|有為]]法に限定されるのか、[[むい|無為]]法をも含むのかなど解釈は一定ではない。
  
:一切法を観るに、皆な有する所なし。猶お虚空の如く、堅固なるもの有るなし    〔[[ほけきょう|法華経]](安楽行品)〕
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: 一切法。略説有<sub>2</sub>三種<sub>1</sub>。一者[[うい|有為]]法。二者[[むい|無為]]法。三者不可説法。此三已摂<sub>2</sub>一切法<sub>1</sub>。〔智度論2〕
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: 一切法を観ずるに空なり。如実の相なり。顛倒せず動ぜず、退せず、転ぜず、虚空の如し。所有の性なし。    〔[[ほけきょう|法華経]](安楽行品)〕

2019年2月5日 (火) 11:19時点における最新版

一切法

sarva-dharma (skt.)

 「一切法」という場合、「」とは存在するもの、事物を意味する。したがって一切法とは物質的・精神的なすべてのものごと。「一切諸法」「万法」ともいう。

 ただし、一切が「縁起した存在」つまり有為法に限定されるのか、無為法をも含むのかなど解釈は一定ではない。

 一切法。略説有2三種1。一者有為法。二者無為法。三者不可説法。此三已摂2一切法1。〔智度論2〕
 一切法を観ずるに空なり。如実の相なり。顛倒せず動ぜず、退せず、転ぜず、虚空の如し。所有の性なし。    〔法華経(安楽行品)〕