「そとば」の版間の差分
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古代インドでは土饅頭型に盛り上げた墓または塚を指した。ところが、[[しゃり|舎利]]信仰の発展とともに塔の形状が変化し、仏教寺院を象徴する三重や五重の塔になった。 | 古代インドでは土饅頭型に盛り上げた墓または塚を指した。ところが、[[しゃり|舎利]]信仰の発展とともに塔の形状が変化し、仏教寺院を象徴する三重や五重の塔になった。 |
2021年9月16日 (木) 09:58時点における最新版
卒塔婆
stūpa (S) 窣塔婆、卒都婆などとも音写する。単に「塔婆」とか「塔」という場合も同じ意味である。
古代インドでは土饅頭型に盛り上げた墓または塚を指した。ところが、舎利信仰の発展とともに塔の形状が変化し、仏教寺院を象徴する三重や五重の塔になった。
日本では、五輪形式の塔が墓標として一般的になり、石板・木柱・木板に刻み目をつけただけの墓標や供養塔が作られるようになった。
日本での「そとば」の語の変化
東大寺の僧珍海(1091-1152)は、『菩提心集』(1128年成立)の中で
- 本は「そたうば」と云ふ、それを「そとば」といひなせり。其のはじめの言(ことば)を除きて「たうば」といふ。「たうば」を猶つづめて塔といふ
と解している。