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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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(結使)
 
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 [[ぼんのう|煩悩]]と同義語。結も使もともに煩悩の異名。人間を苦しみに縛りつけ、かつこれを駆使するので、このようにいう。結に九種、使に十種あると説く。〔人本欲生経〕〔華厳経 T9-397a〕〔四分律 T22-568a〕〔中論釈T30-8a〕
 
 [[ぼんのう|煩悩]]と同義語。結も使もともに煩悩の異名。人間を苦しみに縛りつけ、かつこれを駆使するので、このようにいう。結に九種、使に十種あると説く。〔人本欲生経〕〔華厳経 T9-397a〕〔四分律 T22-568a〕〔中論釈T30-8a〕
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 性癖の状態が結成されたこと。普通、[[ずいめん|随眠]]ともいう。すなわち、眠りの状態とか、潜在的状態とかの意である。また[[てん|纒]](paryavasthāna)の語も同義に近いが、もともと、人間を支配する情熱(欲)を意味し、仏教では、心を纒縛して善を修めるのを妨害するもののことをいう。〔宝性論 T31-824b〕
 
 性癖の状態が結成されたこと。普通、[[ずいめん|随眠]]ともいう。すなわち、眠りの状態とか、潜在的状態とかの意である。また[[てん|纒]](paryavasthāna)の語も同義に近いが、もともと、人間を支配する情熱(欲)を意味し、仏教では、心を纒縛して善を修めるのを妨害するもののことをいう。〔宝性論 T31-824b〕

2022年1月31日 (月) 20:34時点における最新版

結使

 束縛と執着。絆。   〔出曜経 T4-633c,713b〕


 煩悩と同義語。結も使もともに煩悩の異名。人間を苦しみに縛りつけ、かつこれを駆使するので、このようにいう。結に九種、使に十種あると説く。〔人本欲生経〕〔華厳経 T9-397a〕〔四分律 T22-568a〕〔中論釈T30-8a〕


anuśaya (S)
 性癖の状態が結成されたこと。普通、随眠ともいう。すなわち、眠りの状態とか、潜在的状態とかの意である。また(paryavasthāna)の語も同義に近いが、もともと、人間を支配する情熱(欲)を意味し、仏教では、心を纒縛して善を修めるのを妨害するもののことをいう。〔宝性論 T31-824b〕