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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

 
(頭陀)
 
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=頭陀=
 
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dhuuta धूत (skt.) 「杜多(とた)」「杜荼(とだ)」などと音写。「抖擻(とそう)」「修治(しゅじ)」「棄除(きじょ)」と漢訳。
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dhūta धूत (S) 「杜多(とた)」「杜荼(とだ)」などと音写。「抖擻(とそう)」「修治(しゅじ)」「棄除(きじょ)」と漢訳。
  
 
原義は、ふるい落とす、はらい除くの意味。[[ぼんのう|煩悩]]の[[じんく|塵垢]]をふるい落とし、衣食住についての貪り・欲望を払い捨てて[[しょうじょう|清浄]]の身になって仏道修行に励むこと。
 
原義は、ふるい落とす、はらい除くの意味。[[ぼんのう|煩悩]]の[[じんく|塵垢]]をふるい落とし、衣食住についての貪り・欲望を払い捨てて[[しょうじょう|清浄]]の身になって仏道修行に励むこと。
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# 空地に坐す
 
# 空地に坐す
 
# 常に坐し横臥しない
 
# 常に坐し横臥しない
の12項目である。また、この中でも特に僧が乞食[[たくはつ|托鉢]]して歩くことをさして「頭陀」ということがあり、その際に物を入れるために首から下げて携行する袋を[[ずだぶくろ|頭陀袋]]という。後には、死出の旅路の用に供する意味で死者の首に頭陀袋を掛けたりするようになった。
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の12項目である。また、この中でも特に僧が乞食[[たくはつ|托鉢]]して歩くことをさして「頭陀」ということがあり、その際に物を入れるために首から下げて携行する袋を[[ずだぶくろ|頭陀袋]]という。後には、死出の旅路の用に供する意味で死者の首に頭陀袋を掛けたりするようになった。

2023年5月26日 (金) 16:18時点における最新版

頭陀

dhūta धूत (S) 「杜多(とた)」「杜荼(とだ)」などと音写。「抖擻(とそう)」「修治(しゅじ)」「棄除(きじょ)」と漢訳。

原義は、ふるい落とす、はらい除くの意味。煩悩塵垢をふるい落とし、衣食住についての貪り・欲望を払い捨てて清浄の身になって仏道修行に励むこと。

十二頭陀行

劉宋の求那跋陀羅訳の十二頭陀経によれば

  1. 人家を離れた静かな所に住する
  2. 常に乞食を行ずる
  3. 乞食するのに家の貧富を差別選択せず順番に乞う
  4. 1日に1食する
  5. 食べ過ぎない
  6. 中食(ちゅうじき)以後は飲物を飲まない
  7. ボロで作った衣を着る
  8. ただ三衣だけを適当量所有する
  9. 墓場・死体捨て場に住する
  10. 樹下に止まる
  11. 空地に坐す
  12. 常に坐し横臥しない

の12項目である。また、この中でも特に僧が乞食托鉢して歩くことをさして「頭陀」ということがあり、その際に物を入れるために首から下げて携行する袋を頭陀袋という。後には、死出の旅路の用に供する意味で死者の首に頭陀袋を掛けたりするようになった。